異世界で知識チートをするためのblog 〜冒険準備の書〜

今、突然異世界に転生したところで何もできません。備えましょう。

大好きな動物…カワイイんですよ。脚の数は8本です。さあ2択だ!!!

皆さんこんにちは。異世界転生初心者のカスティーです。

 

捕まりスティー

 

いやぁ。参りましたね。しばらくもがいてみたんですが…絡まるばかりで全然切れないっす。どなたかインセ○ディオ(炎の呪文)が使える方…いらっしゃいませんか?え?ボンバーダ(爆発呪文)ならいける???た、楽しくなってきたからもう大丈夫です!大丈夫です!ぎゃあああ!

チート野郎を目指して頑張っていきましょう。

 

 

 

動物としての大先輩

空を飛ぶのが上手い動物といえば…、皆さんはなにを思い浮かべますか?

鳥類?昆虫?たしかに、彼らも飛行をうまく生活に取り入れていると思います。褒めてつかわす。しかし、こと「移動」に関してはそれらの上をいく動物がいます。それがクモ類です。クモは糸を使って空を飛びますが、気流の流れによっては本当にとんでもない距離を移動するのです。「バルーニング」と呼ばれる行動です。なんと…火山島が噴火して生物が死滅した後、その島に外から一番乗りでやってくる動物はクモ類だと言われています。すごいですよね。

ちなみにクモは風以外にも…静電気力を使って飛びます。空中電場とか電界とか言うのですが、大気中には静電気があります。下敷きで擦ると髪の毛がくっつくように、その力を利用してクモは糸で空へと向かうことができます。糸と電界を駆使して空を飛ぶわけです。主人公にしか許されないカッコよさですよね。

 

そんなクモ類ですが、その祖先は四億年前から存在しました。古い話をすることで有名な、この異世界転生ブログでもぶっちぎりの昔です。というより四億年前といえば、動物が陸上に出始める正にその時代ですね。動物としてクモは我々の大先輩ということですね。つまり…、中世にクモはいます!…いきなりなんの話かと思ったかもしれませんが。大事なことなんです。

 

 

さて、なにを突然…クモ話を始めたのかといえば。

異世界でクモを仲間にしたい!!!んです。

 

いや、待ってください。ちょっと話を聞いてください。クモってめちゃめちゃ優秀なんですよ。まず…その強さ。肉食であり昆虫類の捕食をしてくれます。草食の昆虫など人間の敵となる害虫駆除をしてくれる…益虫なのです。益虫ですよ〜!

そして何よりも糸。クモが生み出す糸は髪の毛よりもずっと細く…しかしクモの体を支えるほどに強靭です。その強さは、防弾チョッキに使われるケブラー繊維よりも強いとされ。もしも1cmくらいの太さの糸で巣を作れたら…理屈上、ジャンボジェット機を支えることさえできると言われています。

ね?ね?凄いでしょう。クモ。

 

あと、なんといっても可愛いですからね〜。是非とも仲間にしたいです!

異世界でクモと仲良くなるための算段をつけてみましょう。早速、いつもの場所に向かいます。

 

図書館

 

もちろん図書館です。ここには、なにもかもがありますからね。「なにもかも」って「何でもかんでも」から派生した感がありますよね。…。ちょっと気になりますが、ここならすぐに調べることができますが…。いつも、それで時間がなくなるので今度調べてみます。個人的に。

 

●伝説を確認してみましょう。

異世界でモンスターといえば、とあるモンスターが思い当たります。そう。ラクです。ヒトの上半身とクモの下半身を持つ…動物として何類なの?という異世界生物。そんなアラクネの元となったのが、ギリシャ神話に登場するアラクネーです。

 

織物が得意だったアラクネーは、「私はアテーナー(女神、ゼウスの娘)より織物が上手い」と豪語していました。それを知ったアテーナーは怒り、あんまり調子に乗ってると神の怒りをくらうよ?と忠告します。しかし、アラクネーはこれを聞き入れず…両者は織物での勝負をすることになりました。

織物対決でアラクネーが織ったのは、見事な…ゼウスの浮気癖を嘲った内容のタペストリー。アテーネーはその技術を認めたものの、内容にキレてタペストリーを引き裂きさいた上でアラクネーの敗北を宣言。ショックを受けたアラクネーは自らの命を断ち、それを憐れんだアテーネーは彼女をクモに変えた…。というお話しです。

 

うん…。他の国の神様のことなので…多くは語りませんが。現代日本の価値観だとアラクネーさんが不憫に感じます。お客様は神様ってこう言う意味なんだなっt…なんでもありませんよ〜。あはは。

ブラックカスティー

 

…、はい。

ギリシャ神話では、人から生じたクモですが。冒頭で確認した通り今世では人間が生まれるよりも遥かに昔。四億年前から存在していました。このブログでは「人間が存在する=地球と環境が似通っている筈」という理屈で、異世界を捉えているため…クモも世界中に存在するでしょう。

しかし…アラクネはどうでしょうね。あっ、ややこしいですがここからはモンスターのアラクネの話をします。

 

 

●生き物として見てみる

まず、アラクネってなんなのでしょう…?

ラク

上半身がヒトで、下半身がクモ…と言いますが。哺乳類なら哺乳類、クモ類ならクモ類です。体の途中から生物種が変わることはありません。つまり、このモンスターは…まるでクモのように見える下半身を持つ哺乳類か。ヒトのような形状模様がついた突起を持つ擬態したクモということです。…どちらなのでしょうか。

こればかりは、実際に会ってみないことには正確な判定はできそうにありません。見た目としては哺乳類っぽいんですが…脚が前脚含めて10本あるんですよね。ちょっと前に6本脚で大騒ぎしたばかりだというのに。

↓【4本脚と6本脚について】

モンスターと戦う!?…無理では?【超妄想回】 - 異世界で知識チートをするためのblog 〜冒険準備の書〜

また、クモ類などの節足動物の擬態は見事です。アズチグモにアリグモ。ゲホウグモに関しては、多分私には見つけられません。最高ですよね。クモとかが大丈夫な方は調べてみてください。

 

個人的には、やはりクモ類であってほしいかなぁと思うところです。そっちの方が面白いから。なにか適当に理由をつけてクモってことにしましょうか…。そうですね。アラクネは糸を出すそうです。だからクモで。…まぁ、一部の昆虫も出すんですが。それに脊椎動物にだって甲状腺や唾液腺があるのですから…ワンチャンあります。えっと…、円状の巣を作るとなれば、やはりクモしかいないでしょう…今世では。というかアラクネって円状の巣を張れるんですか?

…うん。

ラクネの情報が少なすぎて判断は無理です。

なんかこう…何ができるかとかじゃなくて…子供がどうやって産まれるかとか伝説で残していただけると有難いです。卵生ですか?胎生ですか?ゴブリンはその辺りしっかりしてるぞ!!!

 

 

●テイムは可能か

ラクネがクモかどうかは置いておいても。「中世ヨーロッパ=異世界 ルール」により、異世界にクモのモンスターは存在します。先に触れたようにクモがテイムできれば、その有用性は計り知れません。

…。なんで家畜化されていないんですか?クモ。「クモを家畜化?」と感じる方もいるかと思いますが。節足動物のミツバチやカイコなんかは家畜化されています。カイコに至っては人間がいなければ生きていけません。ケブラー繊維よりも強い糸を作れる有用な生き物なら、家畜化を考えてもおかしくないと思います。

 

しかし、現実にクモは家畜化されていません。ここで重要となってくるのが以前確認した家畜に向いている動物の条件です。

↓【家畜に向いている動物の条件を確認したいですか?】

異世界お役立ち情報。テイムしやすいモンスターの条件…教えます! - 異世界で知識チートをするためのblog 〜冒険準備の書〜

 

ざっくり言うと…①群れをつくる、②草食か雑食、③図太い、④環境に適応する、⑤一夫多妻、⑥温厚です。さて、これは農業用の哺乳類に対する条件ではありますが、クモ類だとしても同様に重要になってきます。

①クモは群れを作りません。多少…子育てというか子が生まれた後に見守ることはありますが。家畜として重要な他の個体との集団生活には向いていません。

②肉食です。

③④割愛。

⑤種によっては交尾で雄が食われます。

⑥生粋のハンターです。アシダカグモなんて凄いです。普通の肉食の動物は、満腹時は狩りをおこないません。無駄ですからね。しかし、アシダカグモさんは例え食事中であっても近くを獲物が通れば狩ります。頼もしいったらありませんね。

 

 

ドラゴン、ネコと同じくらい家畜化に向いていませんね!

 

 

加えて、クモの糸ですが…実は数種類を使い分けています。例えば、先ほど私が捕まっていたクモの巣で見てみると…。

縦糸

 

この糸と。

 

横糸

 

この糸は、役割も性質も異なります。

まず、赤い方の糸はベタベタしません。クモの糸は全てがベタベタする訳では無いんです。巣を支える柱…というか梁のような役割です。

そして青い方の糸はベタベタするし伸びます。獲物を捕まえる罠の役目があります。

このようにクモは用途に合わせた糸を出しています。7種類くらいあるのだとか。つまり、人間が欲しい糸のみを安定して手に入れることができません。まぁ…私個人としては、トレーニングすればいけるのでは?と思わなくも無いんですが。素人考えなんで、恐らくうまくいかないんでしょう。

 

●結論!

残念ながら、クモ型モンスターはテイムに向いていません。

強力なことは間違いないので、知能が高い個体と巡り合って意気投合したとしたら、仲良くなる…対等な友達づきあいをするのが良いでしょう。間違えても裏の森に棲家を用意して飼育するなどしてはいけません。ハグ○ッド、貴方に言っています。クモは性質としてヒトの下に付くことなど無いのです。そもそも群れを作らないのですから。

ただ、個人的に、やはりクモは好きなので…目的地が同じ期間だけでも一緒に旅とかできたらいいなと思います。そうなると…アシダカグモのような性質の種が、ナワバリを探す道中に偶々一緒になる感じでしょうか。

 

「カスティー。ニホンアシの領主サマとかいうやつなんだろ。棲まわせろよ。」

「嫌だよ。お前、居着いて繁殖する時…私たちを食べるだろ。」

「そりゃなぁ。でも、カスティーは最後にするから。」

「最後に食うのかよ。」

 

みたいな感じですかね。やばいですね。距離感を保ちながら、できるだけ領地から離れた場所に置いてきましょう。

 

 

●余談

クモという動物ですが、四億年も居ただけあって…その種類は確かめられているだけでも4万種類以上です。これは…動物でいうと昆虫・ダニ類に続いて3番目に多いことになります。しかし、脚が8本でどれもこれもが肉食で…と昆虫に比べてバリエーションに富んでいるとは言いにくい種なのです。

それでも、クモはさまざまな場所に住んでいます。「糸」を進化させて来たからです。例えば「ミズグモ」。水中に糸でドーム状の巣を作り空気を貯めることができます。例えば「ジグモ」。地面に穴を掘り、糸で固めて生活しています。つまり…。

あまり体の形を変えていないのに…糸を使って異なる環境に適応しているんです。

滅茶苦茶面白い生き物ですよね。以前に何度か触れたニッチという言葉がありますが、クモは糸を使って他のニッチに進出しています。ヤバいです。

案外、ギリシャ神話でクモは元々ヒトだった。というのは大きく外した考えでは無かったのかもしれません。道具を使って生活域を広げることに関して…クモは我々の遥か先達と言えるでしょう。

 

それでは皆様、良い異世界ライフをお過ごしください!

アダンソンハエトリは特段カワイイ!(お別れの言葉)

 

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