異世界で知識チートをするためのblog 〜冒険準備の書〜

今、突然異世界に転生したところで何もできません。備えましょう。

【ほんのり】夏ですね!ゾッとした話をしてみましょう!【怖め】

今週のお題「ゾッとした話」

皆さんこんにちは。異世界転生初心者のカスティーです。

 

彷徨いカスティー

おや?こんな道を通りましたっけ?

夕暮れの街を歩いていると知らない世界に迷い込んだような感覚に陥ることがあります。昼と夜。異なる世界が交わる瞬間は…暗く。見慣れた世界を別のモノに変えてしまうのかもしれません。こういった世界の狭間に、異世界への道も開いているのでしょうか。

ほら、今も本当に知らない道のように…。…。

 

 

…うん。

マジで知らない道ですね。

駅からずっと反対方向に歩いていました。危ない危ない。スマートフォンの存在は本当にありがたいですね。もう地図アプリが無いと暮らせません。電車の乗り換えとか普通に迷路ですからね。常々、今世でも視界の隅にミニマップを実装して欲しいと思っています。

チート野郎を目指して、頑張っていきましょう。

 

 

ゾッとした話をしよう。

今週のお題は「ゾッとした話」ということで。私自身の…背筋がひやっとした体験談を書こうと思います。

※多少、怖い話が含まれます。苦手な方は過去の記事を読んで楽しい気持ちになってください。

 

 

●体験談

私が大学生の時のことです。

サークルの飲み会の帰り道。その日は3次会まで参加して…。お店を出た時間は、夜中の2時を回っていました。当然…終電の時間はとっくに過ぎていたので、そのままカラオケに行ってオールする者や、タクシーに乗り合わせる者もいましたが。私はアパートまで一駅か二駅分くらいの距離だったので、家が近い者達と…酔い覚ましがてら歩いて帰ることにしました。

 

お酒が入っていたこともあり、最初は、友人達と夜の散歩を楽しんでいました。しかし、駅前から遠ざかるにつれて…。街灯の明かりが届かない暗がりからナニカが覗いているような。喧騒が無くなった深夜の街が、不気味なモノであるように感じ始めていました。口には出しませんでしたが、友人達もそれを感じているのか。だんだんと皆の口数が減っていきました。

やがて、アパートが近づいてくると…「じゃあ俺はこっちだから」と別れ道の度、友人達が離れていきます。

そして、気がつくと。薄暗い夜の街を自分一人だけで歩いていました。

一人で歩いていると、逆に、夜の街にも音があることに気が付きます。遠くの方で聞こえるサイレンの音。風の音。自販機の駆動音。一人になり、それらの音に気づいた時、今まで感じていた不気味さが嘘のように消えていきました。ふと周囲を見ると、そこはアパートまでもう数ブロックといったところでした。大きな十字路を2つも渡れば帰宅できます。見知った景色にほっとして、アパートの方…今から歩いていく方向に顔を向けました。

 

 

街灯の下に誰かが立っています。

 

 

深夜の2時過ぎ。どこに行くでもなく。スマートフォンを見るでもなく…。女性が一人、交差点の街灯の下で立ち尽くしています。

最初は「ああ…信号待ちをしているんだな」くらいに思っていました。しかし、私がアパートに帰ろうと交差点の方に歩く間…。信号が変わっても…その女性は動きません。いえ、それは正しくありませんね。女性との距離が近づいて来るに従って、彼女がゆっくりと揺れている事に気がつきました。

私自身…「怖い」という感情もありましたが。その女性が交差点の斜向かいに立っていたため。車道の反対側を通る自分はあまり近づかないと思い、そのまま歩みを進めました。

視界の隅に女性の姿を収めながら歩いていると、「あれ?」と思うことがあります。ピンクかベージュといった淡い色のコートを着ているのです。その時、季節は夏。夜中とはいえ、コートを着るような気温ではありませんでした。

これは「ある」時は「ある」な。と内心焦りながら、ついに交差点に差し掛かります。不運な事に、その瞬間、信号は赤色でした。思えば、車通りのない信号です。急いで渡っても大丈夫だったのかもしれませんが…。交差点の斜向かいから、その女性がこちらをジッとみているような気がして。信号無視をする気にはなりませんでした。

意識して、赤い歩行者用信号から視線を外さないように…女性の方を見ないように努めていました。はやく変われ…はやく変われ…と心の中で念じます。いつもこんなに時間がかかったか?と思った瞬間。信号が青に変わりました。

ホッとして、足早に横断歩道を渡ります。あとはアパートに向かうにつれて女性とは距離が離れていきます。その時、気が緩んで、私はちらりと女性の方に目を向けました。

 

 

彼女は笑顔でこちらを見ていました。

 

歯の白さが分かるような満面の笑み。私は、瞬間、アパートに向けて走りました。人の笑顔を見て「怖い」と思ったのはそれが初めてでした。そこから、私は振り返らずにアパートまで逃げるようにして帰りました。その後の衝撃が強く、そこからアパートに入り…帰ってどうしたのか。その辺りはひどく曖昧です。

そう、本当にゾッとしたのはこの後でした。

 

 

次の日。私は、硬い床の上で目を覚ましました。寝ている間にどこか圧迫されていたのか…体の隅々がガチガチに痛みます。なぜ、ベッドの上じゃ無いのか…そんな疑問が湧く前に、妙に喉が渇いてうめき声を上げながら起きあがろうとします。

 

じわっ

 

床に手をついた瞬間、何かで濡れている事に気がつきました。床だけでなく、髪や着ている服も湿っています。何かの液体が床に広がっているのが分かりました。寝ぼけながらそれでも立ちあがろうとすると、ガッと何かに頭をぶつけます。それは…なんと…。冷蔵庫の中の仕切りでした。

 

そうです。

酔って帰って、冷蔵庫に頭を突っ込んだまま寝ていました。

 

 

もう、理解した瞬間。真っ青になりました。すごいですね。夏に一晩冷蔵庫を開けっぱなしにすると…びっちゃびちゃになります。おそらく結露によるものです。冷蔵庫が溶けたかと思いました。

幸いにも、冷蔵庫は壊れませんでしたが…マヨネーズやら結露でビショビショに濡れた野菜やら…残念な事になってしまいました。半泣きで掃除しましたね。

 

結論:お酒はほどほどに。

 

 

 

●余談

そんなことがあったことも忘れ、他県へと引っ越したある日。運転中、信号待ちをしている時に。どこからか視線を感じました。不思議に思ってあたりを見回すと…。歩道に、こちらを見て笑っている、淡い色のコートを着た女性が立っていました。

 

 

 

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