お正月っていうと思い浮かべるイメージの1つにコタツが居るのがなんか…「良い」ですよね。コタツにネコ、あとはミカン…。なんか随分と緑色のミカンですが。コタツのような伝統とも違う…共通認識というものが好きです。様式美って奴ですね。
チート野郎目指して頑張っていきましょー。ごろごろ。
●お正月の伝統料理
○お雑煮エアプ勢(建前メイキング)
お正月といえば、食べたくなるものがあります。そう「お雑煮」!!!…。凄い名前ですよね。名前だけをヒントに正解を作れる人はこの世に居ない初見殺しとして有名です。
さて、そんなお雑煮ですが…。
自分で作ったことが…無い!!!
なんということでしょう。お正月の伝統だよね〜的な感じで、これまでの人生で色々と語って来たお雑煮ですが。食べたことはあれど作ったことがありません。
お雑煮未プレイ…つまり、私はお雑煮エアプ勢だったということになります。
私の異世界にて、日本を代表(?)することになるというのに、お雑煮の作り方を知らないなどバレたら…。これは、マズいかもしれません。下手したら日本の転生者だと信じてもらえないかも(?)。
コタツってる場合ではなさそうですね。ちょっくら、お雑煮の作り方を調べてみたいと思います!!!
○材料確認!…お雑煮ってなんだ?
お雑煮作りにあたり、まずは材料を調べましょう。
普段の答えが見え難い調べ物とは違って、今回はレシピを調べるだけです。いや〜、あっはっはっは。楽勝ですね!
…。
多いなぁ!知っていたけど!
同じお雑煮といえど、その具材どころか…「出汁」・「味付け」・果ては「お餅の形」に至るまで。日本全国、地方によって違いがあります。フィンチみたいですね。出汁や味付けが違う汁物を同じ料理にカテゴリーにするとは、凄い話です。懐が深いのか適当なのか…。
地方によって特色が出るのは面白く、普段であればとても歓迎するべきことですが。しかし…異世界転生者としては困りました。
日本代表として、一体どのお雑煮を作れば良いのでしょうか。
仕事が手に付かないほど悩みます(ダメ人間)。う〜ん…。
職場の方
「お疲れ様です。あれ、何読んでるんです…、お雑煮…?」
カスティー
「あ、お疲れ様です。お雑煮を作ったことがないので、材料買って帰ろうと思うんですが…。地方ごとに違うんですよね。」
職場の方
「あ〜。聞いたことあります。角餅とか丸餅とか。」
カスティー
「そうそう、それです。何を作ろうか悩んでいまして。」
職場の方
「なるほど。…。
え?全部作れば良いんじゃ無いですか?」
カスティー
「凄いこと言うね。」
はい。
全部は無理ですが、いくつか作っていきたいと思います。
○お雑煮ルール
ここで注意事項(言い訳)が現れました。皆様のお正月ソウルフード…、実際には、地方ごとにそれぞれ出汁の取り方や具材は大きく変わります。こだわって作っていくべきではあるのですが。
わたくし!自炊能力が!高くない!
まだアピキウスを手に入れていない私でも、美味しく作りたいので…、具材はある程度共通。また、スープは系統でのみ分けます。そのため、出汁の取り方や入る具材が実際のお雑煮とは異なると思われます。ごめんなさい。
こんなお雑煮・食べ方もあるんだな〜。くらいに思ってください。
特記事項がなければ、スープは下記の2種から選択。共通具材のみ入れています。
【スープ2種】
①すまし汁
かつおと昆布の合わせ出汁にしょうゆ。
②白味噌
いりこ出汁に白味噌。
【共通具材】
・小松菜
・金時にんじん
・鶏肉
●今世のお雑煮達。
○基本型
1.すまし汁に焼いた角餅
関東ではメジャーなタイプの味付け。菜っ葉に鶏肉の取り合わせで、東京の伝統的な「名取り雑煮」というらしいです。流石江戸っ子、お雑煮でも験を担ぐとは…粋ですね。
【感想】
実家もこのタイプだったので、やはり落ち着く味でした。…、うん。普通すぎてコメントし難いです。すまし汁に香ばしい餅の風味がやっぱ良いですね。
2.すまし汁に茹でた角餅
角餅の文化圏では、餅を焼いて入れるイメージがありますが…。静岡や愛知などの東海地方では茹でて入れる家庭も多いそうです。
後、何故か高知県も四国で唯一の角餅派閥です。…何故。
【感想】
とてもお餅が柔らかくなる。初めて知ったんですが、お餅って煮ると溶けるんですね。ちょっと油断しました。
お餅の伸びが良くなって、その分…絡みが良くなっているかもしれません。不思議なことに焼いた時よりもお餅の「つぶつぶ」を感じました。そういえばお米だったなぁ。
3.すまし汁に焼いた丸餅
九州では、すまし汁に焼いた丸餅を入れる地域もあるそうです。
【感想】
うん。餅の形を変えただけだからね。①と味一緒だよね。餅のメーカーが違うためか、丸餅の方がちょっと固めに感じました。
九州といえば醤油が美味しいイメージがあります。現地のスープでもいずれ飲んでみたいですね。
4.白味噌に茹でた丸餅
関西では白味噌に茹でた丸餅、という取り合わせが多いようです。金時にんじんは、円のまま入れることができるので…「角が立たない」具材としてよく入れられるのだとか。
【感想】
白味噌の効果でしょうか、わりと甘く感じます。柔らかいお餅がすいとんのようで懐かしい気持ちになりました。
実は初めて食べたのですが…これは、基本型として納得ができます。
5.白味噌に焼いた丸餅
奈良県の一部など。かなりレアな取り合わせみたいです。画像では分かり難いですが焼いてます。
【感想】
焼くと香ばしさが出て良いですね。スープの甘味があるためか…①よりもお餅の香ばしさを感じました。お餅の違いかもしれません。
6.赤味噌に茹でた丸餅。
いりこ出汁に赤味噌を溶いたスープに、茹でた丸餅を入れたタイプ。福井県などで食べられているそうです。
【感想】
赤味噌って言われたら愛知…というか名古屋をイメージしますが、名古屋はすまし汁圏らしいです。普段あまり飲まないせいか、ちょっと特別感があります。
味噌の加減もありそうですが、スープとして強めの味で…おかずって感じがしました。寒い日に食べたいですね。
○ちょい足し型
7.鮭いくらトッピング
すまし汁・焼き角餅に鮭といくらをトッピングしたもの。東北地方や中部地方で見かける…らしい。
【感想】
いくらと鰹節の出汁って合うんだなぁ…豪華な味がしました。鮭も良い。魚の旨味+魚の旨味は良い。
酒粕を入れるのもいいかも…。流石に、それはお雑煮じゃなくなっちゃいますかね。
8.カツで勝つ
すまし汁・焼き角餅にカツをぶち込んだもの。地方とかでなく、余りものが生んだ文化らしいです。
【感想】
脂の多いカツの方が合うと思います。今回はカツを煮込まなかったので…スープの味はあまり変わっていなかった。むしろ、鰹節の出汁を吸ったカツがおいしくなっていました。
グルタミン酸+イノシン酸で倍増ドンッ!…さらにハマグリとか入れたらコハク酸で優勝しちゃうかもですね。
9.粉
すまし汁・茹で丸餅に、青のりと魚粉…魚粉…?
魚粉ってどんなのが良いか分からなかったので、鰹節の粉を用意しました。静岡でポピュラーなトッピングらしいです。静岡おでんと同じですね。
【感想】
磯の香り…そして意外と調和がとれる風味…。「入れた写真を撮り忘れる」という愚を犯しましたが、躊躇せずに大量に入れちゃって良かったです。入れすぎか?くらいが適量でした。
10.肉を変えちゃう。
白味噌・茹で丸餅、具を豚肉にしました。そういうご家庭もあるようで。
【感想】
あー…。なるほど。これは、豚汁です。
○特殊型
11.香川県のお雑煮
白味噌仕立てのスープに…。あんこが入った丸餅を入れたお雑煮。
はい。あんこが入ります。勿論、共通具材はそのままです。果たして…美味しいのでしょうか?早速試してみましょう!
…。………。
あんこが入った丸餅がどこにも売っていませんでした。ごめんなさい。
しかし、どうしても味が気になるので…。今回は代替案を用意しました!
代替案①
素の丸餅にあんこを後乗せする。
足し算の結果としては、同じになる計算です。懸念点としては「かじると包まれたあんこが出てくる」という現象は再現できないことでしょうか。
代替案②
大福。
ちょっと待ってください。言いたいことは分かりますが、私の話を聞いてください。
大福の皮を形成する求肥は…「餅米」を原料としています。そう。お餅の原料と同じ餅米です。つまり、大福とは「あんこが入った餅」といっても過言では無いわけです!
え?水飴とか混ぜているだろうって?あっはっはっはっは!そうだね!!!
…代替案①で行きましょう。
感想
あれ?…美味しい…。
そいうえば、あんこって甘いとはいえ「豆」でしたね。全然違和感なく食べれま…あ、鶏肉と一緒に食べたらダメかも知れない…。小松菜は全然気にならないです。
白味噌のスープとあんこは相性が良く…、むしろ美味しいですね。正月というイベントに食べるにはアリだと思いました。具は少なめで。
12.鳥取県
甘い茹で小豆に、茹でた丸餅。…間違えて焼いちゃった。
歴としたお雑煮です。お汁粉ではありません。昔は甘く無い小豆汁にお餅を入れていたのだとか。
【感想】
お汁粉っすね。
●異世界でもお雑煮が食べたい。
今世の津々浦々…さまざまなお雑煮を食べてみました。すまし汁も白味噌も赤味噌も、どれも美味しかったです。後、青のりはすごいですね。一気に表情が変わります。
お雑煮のレシピを調べてみると…地方性による違いも面白いですが。「正月料理として豪華に食べようという」レシピから、「あまった物を入れてしまえ!」というものもあり…。なんでこの具材が入っているのかな?と考えるのも面白かったです。来年は、きな粉やブリなんかも試してみたいですね。
皆さんも、今世のお雑煮を色々作ってみてはいかがでしょうか!
それでは良い異世界ライフをお過ごしください。
しばらく、お雑煮見たく無い(お別れの本音の言葉。)
〜余談〜
責任を持って完食しました。
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