異世界で知識チートをするためのblog 〜冒険準備の書〜

今、突然異世界に転生したところで何もできません。備えましょう。

ハチミツと毒。 …なんか異世界っぽいタイトルじゃ無いっすか?そうでも無い?

皆さんこんにちは。異世界転生初心者のカスティーです。

 

ハチミツカスティー

いや〜、美味しそうなハチミツですね。あんなところに蜂の巣があるとはラッキーでした。トーストに塗ったり紅茶に入れたり…色々と使えますね!とくにこのブログでは甘味が少ないので最高です。はぁちみぃつたぁべたいなぁ〜↑。はい。

そういえば、なんとなくハチミツでお馴染みのこの棒ってなんなんでしょうね。使い方は容易に想像できるものの…いまいち利点を知りませんでした。スプーンじゃだめなの???良い機会なので調べてみると、これは「ハニーディッパー」というらしいです。また、スプーンですくった時の液垂れ?あの一生トロトロと止まらないやつが…このハニーディッパーをつかうと、なんと簡単に切れるのです。回して身に纏わせる感覚でしょうか?よくできています。ただまぁ…洗いにくそうですよね。

え?なんですか?…後ろ?………。きゃあ。

 

チート野郎を目指して頑張っていきましょう。

 

 

貴重な「甘味」を異世界

カレー作りを主として、異世界にて様々な食材を集めてきた当ブログですが。ふと食糧庫を見ていて思うことがあります。

甘味…無くね?

冒頭の茶番でも少し触れましたね。我が食糧庫には、とても豊富なスパイス類が揃っているんですが…甘味となるものがありません。あえて言うなら…ココナッツ、米、麦くらいでしょうか。とても甘さ控えめです。不思議ですね…。何故でしょうか。ちなみに私は甘いものが得意ではありません。謎ですね。

 

というわけで、料理の幅を広げるためにも…ハチミツをゲットしにいきたいと思います。そして、ハチミツを手に入れるということは「あの家畜」を仲間にするということです。そうですミツバチです。ご飯のカテゴリと動物のカテゴリを一緒に付けることができる記事になりますね!つけ忘れてたら教えてください。よくやらかします。

「家畜」と一口に言うと、やはり想像するのは牛や豚といった哺乳類かもしれません。しかし、昆虫であるミツバチ…ニホンミツバチやセイヨウミツバチも家畜とされることがあります。されることがある…という言い方になったのは、家畜とは「人間が飼っていて、生殖させていて、遺伝的に野生種と異なっている動物」です。ニホンミツバチやセイヨウミツバチは遺伝的に野生種と異なっているとは言いにくいので…個人的に家畜と言い切りたくないです。その点カイコって凄いよな!文句なしの家畜だもん!

………異世界に転生したいというブログで、なぜ私は昆虫について熱弁しているんですかね。え?前にクモの話をしていただろうって?クモは昆虫じゃないから良いんですよ。

↓【カスティーが大好きな動物、クモについて】

大好きな動物…カワイイんですよ。脚の数は8本です。さあ2択だ!!! - 異世界で知識チートをするためのblog 〜冒険準備の書〜

 

 

さて、ミツバチの有用性もわかったところで(?)異世界で仲間にできるか調べてみましょう。異世界でミツバチ…それを調べると言ったらあそこですね。

 

図書館

 


そう!図書館!エール・バビロニアン・タブレットここには世界の全てがありますからね。検索を開始しよう。

ざっくりとしたこのブログでのルール説明は「中世ヨーロッパにある=異世界にある」「家畜に向いている=テイムができる」です。ゴブリンやドラゴンはいたりするので…ガバガバなルールではありますが、細かいことは良いのです。ハクナマタタ。

 

●中世にハチミツはあるのか

異世界にミツバチがいるかどうか…。それは中世ヨーロッパにハチミツがあれば解決です。まずは、ハチミツの歴史を見ていきましょう。

ハチミツ…野生のミツバチが巣に溜めるミツを、大昔から人類が食べてきたであろう記録はスペインのラ・アラーニャ洞窟に残された紀元前6000年頃の壁画で確認できます。ハチが飛ぶ中、崖か木か…おそらく高い所にある巣からミツを採ろうとしている人の姿が描かれています。

また、どのようにミツバチが蜜を集めているのか分からない頃。人々にとって、ミツバチとは甘味であるハチミツは勿論、蜜蝋やローヤルゼリーなど…無から有を生み出す存在のように見えていました。それ故、ミツバチは神の使いであるとされ、世界的に好意的な目で見られていることが分かります。クモとはえらい違いですね。

ヨーロッパでもそれは同様であり、ミツバチといえば幸運の象徴とされています。うん。これは…もう確定では無いでしょうか?今までのブログからも分かる通り。紀元前6000年の時点でヨーロッパに存在した食材、そして今日でも食べられている食材が中世で消えることはありません。

 

中世ヨーロッパにハチミツはあります。

 

 

●仲間にしよう。

さて、ハチミツは大昔から食べられていました。それならば、当然、ミツバチのテイム(家畜化)も早くからおこなわれていたのでは無いでしょうか。

本ブログではお馴染みであるアリウム属の1つ…タマネギは紀元前のエジプトにて栽培をおこなっていました。古代においても食料を栽培する発想はあったということです。そして…今世においての至上の奇跡であるネコの家畜化もまた、紀元前のエジプトでは確認できています。

これは調べるまでもなさそうですね!養蜂も古代エジプトで、既にやっていたんじゃないでしょうか???念の為調べてみましょう。念の為ね。

え〜っと何々?ほう。エジプトのルクソール遺跡、パパサの墓に養蜂の様子が描かれた壁画がある…と。…ルクソール遺跡が分からないな。パパサの墓っていつのです?第26王朝?へ〜、紀元前664年〜525年ですか。…。

マジでやってた。

古代エジプトって凄いですね。イエネコもミツバチも居るとは驚きです。

 

また、ローマやギリシアなどでもミツバチの巣箱を使っていた養蜂の記録が確認できるようです。ミツバチは新しい女王蜂が生まれると、母親のハチが群れの半分を引き連れて新たな住処を探す「分蜂(ぶんぽう)」を行います。色々と方法はあるようですが、その分蜂した群れを巣箱に招待することで養蜂ができます。

考えてみると、野生種のハチと同じと遺伝的に別物というわけでは無いので、飼育…共同生活をおこなう難易度は高く無いのかもしれません。

 

異世界でも甘味を

無事にハチミツをゲットしました。甘味…を作る予定はあまりありませんが、絶対にいつか必要になるタイプの食材なので嬉しいです。また、ハチミツや蜜蝋などの生産を行い、作物の受粉を手伝ってくれるミツバチのテイムも異世界で行えそうです。

…とはいえ巣箱の構造についてよく知らないので、そこはまた学んでみたいと思います。

 

●余談

皆さんは地球最強の毒が何かご存知ですか?青酸カリ?いやいや。テトロドトキシン(フグの毒)?足りない足りない。お子さんがいらっしゃる方は、聞き覚えがあるかもしれません。それは、ボツリヌス菌が由来のボツリヌストキシンA」です。

半数致死量(LD50)という、数値があります。投与された動物の半数が死んでしまう量のことで、この数値が低いほどに強い毒ということになります。例えば、青酸カリが5〜10。ヒ素が2なので…ヒ素の方が少ない量で危険ということが分かりますね。なんとテトロドトキシンでは0.01だというのですからフグの毒も怖いです。そんな中、ボツリヌストキシンAはというと…。

0.0000011です。そのヤバさが分かると思います。

 

何故、そんな毒の話をハチミツの回で話すかといえば…。お子さんが居る方は、「ボツリヌス」というワードでピンときているかと思います。結論から言えば、ハチミツは赤ちゃんに食べさせては絶対にダメです。一点、大切なことはハチミツの中に毒が混じっているわけではありません。あくまでも、体の中の細菌が未発達である赤ちゃんが食べてはいけないのです。

ボツリヌス菌は土壌や河川などに広く生息しています。その為、土に触れる物であればどこにでもくっついている可能性はあります。そんな中、何故ハチミツに注意をするのかというと…土壌に触れている可能性が高い上に、非加熱で包装がされているからです。

いえ!非過熱なことに問題はないんです。糖分が高いので、浸透圧の関係から菌は繁殖できません。砂糖をたくさん入れたジャムが腐りにくかったり…水飴が腐らないのと同じ理屈です。普通の菌は、ハチミツの中で生きていくことができません。…芽胞という休眠状態を形成するボツリヌス菌以外は。

芽胞の状態のボツリヌス菌は、先述した毒素を産生しません。また、繁殖もしません。その代わりというべきか、防御力がとても上がります。普通の菌であれば生きていけないハチミツの中で残っているのもそうですが、120度で4分以上加熱をしてようやく死滅します。120度ということは、茹でて死滅ができないということです。通常、お湯は100度を超えられません。一応…100度で6時間以上加熱すれば死滅するみたいですが。どちらにしても、ハチミツに対して行うのは現実的とは言えません。

そんな芽胞も、成人している人間が口にしたところで…腸内細菌がいるため繁殖できずに終わります。しかし、腸内細菌が未発達な赤ちゃんの体内に入ると…芽胞は発芽して体内で繁殖を始め、ボツリヌストキシンAが生み出されてしまいます。

ややこしいのが、このボツリヌストキシンA自体は割と熱に弱いんですよね。休眠すると熱に強い菌が生み出す…毒の部分が熱に弱いという形です。

 

色々と語りましたが、結論としてはやはり「赤ちゃんはハチミツを食べてはいけない」ということです。大きくなって(?)から楽しみましょう。転生後に、癖で口にしないように気をつけます。

 

それでは皆様、良い異世界ライフをお過ごしください。

そういえばハチミツって〇〇味ってあるけどあれって単にその時期にh(お別れの言葉)

 

 

 

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