※8月…お盆の真っ只中の記事です。
ゆ〜きやこんこ、あ〜られやこんこ…。ずっと「こんこん」だと思っていました。キツネですかね。あっはっは。…というか「こんこ」ってなんでしょうか。調べてみましょう。なるほど、沢庵を方言で「こんこ」っていうんですか。香川、愛媛、徳島、和歌山でそういうらしいです。うん。歌詞のこんこは絶対それでは無いですね。なんでか高知じゃなくて和歌山なのが面白い。
冗談は置いておいて…。諸説ありますが、「こんこ」は「こっちに来い」のことみたいですね。ゆきやこっちにこい、あられやこっちにこい…。良いですね〜。これだけ暑いと本当に来て欲しいです。
チート野郎を目指して頑張っていきましょう。
可愛い伴侶動物
ネコの話をします。はい、落ち着いてくださ〜い。皆さんがネコが大好きなことは存じております。お気持ちはわかりますので落ち着いてください。人類皆ネコが好きですからね(過激派)。私もサビ猫を飼っていますが…まぁカワイイです。宇宙一かわいいです。
そうなってくると、やはり。
異世界に行ってもネコと暮らしたい!!!
モンスターでも良いです。たとえ世界が変わっても、生活に「癒し」が欲しいですよね。これまでのルールと同様…異世界でもネコと出会えるのか…。ふさわしい場所で確認してみましょう。
◇
異世界でネコを探すといえば、図書館でしょう。ここにはこの世の全てがありますからね。それにしても、図書館とネコの親和性…めちゃくちゃ良いんですよね。物語としてもテンションが上がる組み合わせですが…。ネズミ対策として「図書館猫」という存在もあってですね!…。
長くなるのでやめましょう。
●「ネコ」はいつからいるのか。
それでは、異世界にネコ型モンスター…。「ネコ型」っていうと青いロボットが脳裏を過るのは何故でしょうか。ポケットだけ置いていってください。ネコのモンスターが存在するか、確認してみましょう。例によって「中世ヨーロッパに存在する=異世界に存在する」という世界が定めしルールに則ります。
ということで…、調べようと思うんですが…。我、ネコの飼い主ぞ???正直に言いましょう。ある程度の予備知識は持ち合わせています。
飼い猫の主な種である「イエネコ」。その原種と言われているのは「リビアヤマネコ」です。現在もアフリカに生息している種で、見た目はか〜な〜り〜イエネコです。良かったら画像を検索してみてください。そして…そんなリビアヤマネコが家畜化されたのは古代エジプトと言われています。予備知識終わり!
はい。
…。思ったよりも知識が無かったのでしっかりと調べてみましょうか。
家畜化されたイエネコですが…明確に家畜化された経緯は判明していないようです。ネコが自ら家畜化されたのではないかという説もあるほどです。それでも、紀元前1600年頃の壁画にネコの姿が描かれていることや、かの有名な「死者の書」にもネコについて触れられていることから…、間違いなく古代エジプトにネコはいました。ネコです。ネコがいます。
やがて、古代エジプトではネコは崇拝の対象になります。その最たるものが、人々を病気や悪霊から守る女神…「バステト」です。初めはライオンの頭を持った神様だったようですが、やがて明らかにネコの見た目の神として描かれていきます。また、ネコのミイラも存在します。それも、大量に作られており…ネコの墓場まであったのだとか。現代日本に負けないくらい、古代エジプトではネコが愛されていました。
●キレちまったよ…!
さて。古代エジプトで既に飼い猫となっているのであれば…中世ヨーロッパにもネコはいるでしょう。神として崇拝までされていたのです。時代が進めばもっと溺愛されているのではないでしょうか。
え〜…。なになに?古代エジプトの崩壊と共に、ネコ崇拝は終わりを告げる…。聖書にはネコは1回しか登場せず、その1回も悪い印象を与えるもの…と。また、ネコは魔女の仲間であり…飼っている人は魔女裁判にかけられた…?
…はい?
…。マジで言ってます?あ〜…マジですか。なるほどなるほど…。魔女の手先、悪魔の遣いだとして塔の上から投げ落としたり、火炙りにしたりしていたと。どうやら、一部の宗教では猫を「悪いもの」とすることがあったようです。そう言えば、黒猫が横切ると〜…とかありますよね。
そうですか。
…。
………。
大丈夫です。私は至って冷静です。異なる時代の、異なる文化で起こっていたことです。それを間違いだと断ずることはできません。はい。私は至って冷静です。本当に冷静です。冷静なので…、この両手に集めたカメ○メ派的なものを過去に向けて撃ち込む方法を教えてください。そんな方法は無いですか…残念です。
考えてみると、異世界でも同じようなことはあるかもしれません。転生モノで「教会」に目を付けられる展開は定番ですが…、ネコを仲間にしたという理由で魔女狩りに遭うのは予想外ですね。戦力の増強も考えなければならないようです。ゴブリン軍団の出番ですね。
…色々と本末転倒な気もしますが、仕方がないでしょう。
●ネコはテイムができるのか
さて。中世ヨーロッパにネコがいることは確認できました。異世界にもネコは存在するようです。しかし、ここで大きな疑問があります。過去のブログでも少し触れた疑問です。
イエネコは家畜化しています。
ネコというのは…肉食で、動きが素早く、獰猛で、群れを作らない動物です。徹頭徹尾、家畜に向いているとは考えにくい生き物なのです。
↓【家畜に向いている動物について】
異世界お役立ち情報。テイムしやすいモンスターの条件…教えます! - 異世界で知識チートをするためのblog 〜冒険準備の書〜
人に慣れる個体がいれば、人と一緒に暮らすこともあるとは思います。ですが…家畜化しているということは、遺伝的に原種とは別種になっているということです。家畜化を言い換えると「人と暮らす」という環境の中で何世代も経て、有用な突然変異をした個体が遺伝子を残していくという進化なんです。
とても長い期間、何世代にもわたってヒトの生活圏で共に暮らせることは最低限の条件でしょう。ネコはその条件を満たさずに、事実として家畜化しています。
人間の生活圏の中でネズミを捕るという役割を得たネコが、結果、自ら家畜化されていったのか…。古代エジプト人が滅茶苦茶に頑張ったのか…。ネコがどのようにして家畜化されたか…その経緯は確認のしようもありません。ただ、どんな経緯で家畜化されたにしても。それが奇跡と言って過言ではない偉業であることは間違いがないでしょう。ドラゴンやクモが家畜化されるようなものです。世界が変わってしまうと…もう、起こせないほどの奇跡だと思います。
●結論。ネコのテイムは。
異世界にネコの姿のモンスターは存在するでしょう。しかし、それはテイムには適さないモンスターです。クモと同様…とある個体と仲良くなることはあっても、それは対ヒトのような同等な友人づきあいをする関係になるでしょう…。
可愛いペットのイエネコ。ネコは今世、地球だからこそ出会えた…奇跡の存在なのかもしれません。
異世界で飼えないのは残念…?…。不思議ですね。思ったよりも、残念に感じていない自分がいます。
…。
そうですね。異世界に行っても一緒に過ごしたいのは見知らぬネコではなく、先程からずっっっっっとキーボードを打つ手を邪魔している「うちの子」でした。まだまだ今世を一緒に楽しんでいきますが…、いずれ、もしも異世界で巡り合うことがあったら。それこそ奇跡ですかね?
願わくば、ネコがテイムできるという奇跡よりも、異世界でも巡り合えるという奇跡が起こってくれると…私は嬉しいです。その時は「にゃあにゃあ」以外の言葉を話せるようになっていてくれると助かりますね。なんでも買ってやるので。お願いします。
●余談
突然ですが、うちの子はサビネコです。さて問題です。
うちの子の性別は?
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正解は…雌です!
はい。猫好きの人の多くは正解したのではないでしょうか。え?二択なんだからネコが好きかは関係ない?ふっふっふ!実はそんなことはないんですよ。なぜなら、サビネコとミケネコは遺伝子上…オスになることは殆どありえないんです。正確にいうなら、オスとして生まれるのであればその数の色素は持てないのです。
さて、生物学の復習です。皆さんはXX染色体とXY染色体というものを覚えていますか?動物の雌雄を決定する性染色体の一つですね。ネコはヒトと同じくXX・XY染色体で雌雄決定をしています。XXであれば雌。XYであれば雄です。
そんな染色体の話を何故したのかというと…ネコの体毛の色を決定する「黒色」と「茶色」の色素の遺伝子は、簡単にいうとX染色体に乗っているんです。え…「白色」はどうしたかって?あー…白色だけ少しイメージが違うんです。白色は「黒も茶も発現しなかった場合の色」と考えてください。
これを踏まえて雄雌の体毛の色を考えてみると…。Xを2つ持った雌は「黒」と「茶」の両方を手に入れられる可能性があるので、色が出なかった白と合わせて3色を使えます。一方、雄はというとXY染色体なので「黒」か「茶色」どちらか一方しか得られませんので、白と合わせても使える色は2色までです。
そのため、遺伝子上。雄のネコには、3色の体毛が必要となるサビやミケは存在し得ないのです。…まれに生じるんですがね。世の中、理屈通りに行かない奇跡は思いの外…多いのかもしれません。
それでは皆様!良い異世界ライフをお過ごしください!
やっぱり一番可愛いのは「うちの子」なんすよ!(お別れの言葉)