生まれて初めて作ったホットケーキは、油を引かずに生地をフライパンに直入れしました。フッ素加工?無いですよ?
チート野郎を目指して、頑張っていきましょう。
少し前に「異世界で作り得るシンプルなカレーレシピ」を上げました。課題点はあるものの、異世界で手に入る食材でカレーが完成しましたね。素晴らしかった。
原産地なども簡単に書いているので、異世界転生モノを創作している方には資料にもなるのでは無いでしょうか。ならないかな?してください。
そんなまとめ回ですが、割と気に入っているので私自身何度か読み返しています。ここだけ読めば異世界カレーが作れるのもポイントが高いです。
さてさて…。せっかくだし料理の練習もしようかな。転生してもその辺りの感覚は引き継げるかもしれません。え〜っと。熱した油にクミンを…。
………。
油…探していなくない…!?
今回はオイル回です。
食材に縛りがある料理コンペの番組だと「油は自由に使えます」が定番なので…何も考えずにサラダ油を使っていました。不覚…。
そもそも、サラダ油ってなんで「サラダ」油って言うんでしょう。サラダにかけるんですか?後、お菓子のサラダ味って一体なんなんですか。もしかして…。サラダという言葉には私が知らない意味があるのでしょうか。
サラダって10回言ってください。
サラダ、サラダ、サラダ、サラダ、サラダ、サラダ、サラダ、サラダ、サラダ、サラダ!
では、これは?
え?………ピロシキ?えっと…。はい、それで…大丈夫です。はい。
※正解は「マラサダ」
●サラダ油とは。
何故「サラダ」油なのか。その答えは、日清オイリオグループ株式会社のホームページに書かれていました。
大正13年(1924年)に日清オイリオから販売された「日清サラダ油」という食用油が、始まりのサラダ油だったとのこと。サラダ油という呼び名は日本で生まれたものだったんですね。
今日ではサラダにオイルをかける…というのは定番です。しかし、昔の日本ではそうではありませんでした。生野菜を食べる文化自体が明治に入ってからと考えると、ドレッシングなどの発展が遅かったのも仕方がない事なのかもしれません。
そのまま生野菜にかけてサラダとして楽しめる油…「サラダ油」と名前がつけられたそうです。
本当にサラダにかけるからサラダ油だったんだ!?9割くらいの日本国民が、幼少期にひっそり正解しているのでは無いでしょうか。
あっ!それでは、もしかするとあちらも…?
そう。お菓子の「サラダ味」です。ここまでの流れを踏まえて考えると、きっとサラダに砕いて入れることが名前の由来なんですよ。クルトンみたいな感じです。これはいいですね。サラダ油に続いて、連続正解を頂いてしまいましょう!目指せニューヨーク!
こちらは江崎グリコ株式会社のホームページに答えが書いてありました。
何々…。お菓子業界では、サラダ油と塩で味をつけたものを…サラダ味と呼…ぶ…?
凄いなサラダ油。
商品につけた名前が、お菓子業界という大きな世界に影響を与えています。これはお菓子界のアカシックレコードにアクセスしたと言っても過言ではありません。ネーミングセンスがこんなにも綺麗に世界に認められた人って中々いないのではないでしょうか。私も、いつかそうなりたい物です。
残念ながら連続正解にはなりませんでした。ニューヨークはまたの機会に。
●異世界で油を探そう。
なんでアカシックレコードの話をしていたんでしたっけ???
…。そうだ食用油の話でしたね。美味しいカレーを作るために、異世界で油を探しましょう。さっそく探しに行きます。行き先はもちろん。
◇
図書館です。ここには「全」がありますからね。異世界で油を探すのに最適です。例によって中世ヨーロッパで手に入る=異世界で手に入るというルールのもと探していきましょう。
残念ながら、大正時代の日本で生まれたサラダ油は手に入りませんので…他の物を探します。油といえば、ごま油・大豆油・なたね油などなど。ご存知の通り様々な種類がありますよね。種類豊富な油の歴史を一つずつ紐解いていくのは、とても大変そうです………が!しかし!安心してください。今回の私には秘策があります。
それは。
「ヨーロッパの油なんだから…多分、オリーブオイルはあるでしょう。」
です。
はい。そうです。私はジャガイモの時のことを全く反省していませんでした。ヨーロッパにオリーブオイルがないわけがないでしょう?という思いから、オリーブオイルの歴史が載っている本を借りて…他の油のことを完全に忘れていました。
↓【ジャガイモの時のこと】
異世界転生してもカレーが食べたい。ジャガイモ! - 異世界で知識チートをするためのblog 〜冒険準備の書〜
もしも、中世ヨーロッパにオリーブオイルが無ければジ・エンドです。盛り上がってきましたね。最高です。どこがですか。
頼む…できれば、同じ大陸にはあってくれ。せめてアンデス山脈ではありませんように…!
緊張しながら原産地を確認します。
○オリーブの原産地:地中海東部
勝った!!!
「地中海東部」の安心感といったらないですね。これは絶対に大丈夫でしょう。
さらにINTERNATIONAL OLIVE COUNCILのウェブサイトを見てみると、なんとイタリアにあるモンガルディーノでは鮮新世の地層からオリーブの葉の化石が発見されているそうです。また、紀元前4世紀には人類によって栽培がされていました。
イタリアには「オリーブオイルを大切にする人は幸せになる」という格言があるそうですが、これだけお世話になっているんです。人類として我々も大切にしましょう。ついでに幸せになりましょう。一石二鳥。お得です。
●鍋に入れます。
それでは、手に入れたオリーブオイルを追加しましょう。
よよいの良い!
この瞬間は何度味わっても良い物ですね〜。良かった物がより良くなっていきます。こんなの、今世の料理番組のそれじゃないですか。実は異世界なんですよ〜?うへへ…。
無事に油を使えることが分かって安心しました。今後、異世界カレーの油はオリーブオイルを使います。オリーブオイルも大好きなので…使えるのは嬉しいです。でも僕は、オリーブオイル!
あ、マラサダ美味しかったです。
それでは皆さま、良い異世界ライフをお過ごしください。
国際オリーブ協会!!!(お別れの言葉)
〜参考文献〜
- 奥田佳奈子(2017)『新オリーブオイルのすべてがわかる本』株式会社筑摩書房