異世界で知識チートをするためのblog 〜冒険準備の書〜

今、突然異世界に転生したところで何もできません。備えましょう。

異世界転生してもカレーが食べたい。炎のキッチン!

皆さんこんにちは。異世界転生初心者のカスティーです。

 

カボチャの夢

燃〜えろよ燃えろ〜よ〜、炎よ燃〜え〜ろ〜♪

ほ〜とけのか〜お〜も〜、さ〜んど〜ま〜で〜♪

途中から歌詞が違う気がしますが、多分8割くらい合っているのでOKです。チート野郎を目指して、頑張っていきましょう。

 

 

今回のテーマはコンロ!

「中世ヨーロッパで見つかる=異世界にもある」という納得しかないルールのもと、異世界キッチンで使える調理器具を探しています。第一回である前回は、フライパンをギリギリ手に入れました。

そして、キッチン回を初めて僅か2回目にして、なんと!主役であるコンロの登場です。私自身…コンロのような大物は後でやろうと思っていたのですが。前回、片手鍋がアーティファクトになったことで予定が変わりました。

簡単に前回のおさらいをすると…。古代ローマ帝国で良いモノを見つけたので「安くなるかな〜」と思って中世まで待っていたら無くなっていたんです。いや、スーパーの弁当の話ではなく。

ちょっと本気で凹んだ自分が資料を漁っていると、中世のイギリスで料理をしている絵が出て来ました。キッチンで人々が料理をしている姿が描かれているものです。そのまま絵を出す訳にはいかないので、カボty…私の姿を使って表現してみます。

 

 

ぐるぐる

 

上手に焼けました〜!

…。めっちゃ直火。いえ、ガスコンロだって直火ではあるんですが。それにしたって直火。冒頭グラビアの原始的なキャンプファイヤーと感じる煙さが一緒です。室内の分、余計に煙いまであります。

個人的に、キッチンの発展と火の大きさは反比例すると思っています。初めはただの焚き火、石を組んで鍋が置けるようになる、家の中に持っていくための囲炉裏や竈門、時代は進んでコンロ、そしてIH。最後には目に見える「火」すらなくなります。

 

しかし、中世を超えても中々イギリスのキッチンから「大きな直火」は消えません。そこにはお肉のローストに対する深い愛情があったようです。そういえばローストビーフはイギリス料理でしたっけ。

 

室内で大きな火を使って料理することには多くの危険が伴います。二酸化炭素一酸化炭素中毒、単純に火事が起こる可能性。中世のイギリスでは厨房が別棟に建てられて、燃えても本邸が無事に済むように工夫がされていたそうなので、よほど頻繁に燃えていたのでしょう。

そんなキッチンの問題に取り組んだ人がいました。ランフォード伯ベンジャミン・トンプソンです。彼は「アップルパイの中身ってなんで火傷するくらい熱いのか。」その理由を探ろうとした偉い人です。

ランフォード伯は、竈門の口を閉じることで問題が解決できると考えました。そして閉鎖的な調理用の竈門を作ります。この竈門では鍋などを、独立した炉の上にかけることで調理できるようになっていたそうです。凄いですね。安全な上に薪の量も減らせる…こんな便利グッズすぐに広がるだろう…と思いますが。当時のイギリスの人々には受け入れられませんでした。理由は単純「ローストは大きな直火でやるものだから」です。

「そんな理由かい」と思うかもしれませんが、人々が利用する調理器具です。この料理はこうやって作るんだ。という気持ちは無視できません。私も、IHのコンロを使うと玉子焼きが上手く焼けないような気がしてしまうので調理法にこだわる気持ちはよくわかります。

 

ただ、不思議なことがあります。古代ローマには、「焼きむら」が生じることを防ぐ目的で鍋底に仕掛けをした片手鍋がありました。それならば、鍋の真下から均一な熱を与えるもの…今でいうコンロのような何かがあった筈です。そう思い、調べていきますが…。どうやら、コンロについては18世紀になるまで登場しないようでした。

 

残念ながらコンロはみつかりませんでした。

もしかしたら、似たようなものがあるかもしれませんが…。残念ながら今回の探索では発見ができませんでした。フライパンはあるので小さな焚き火や炭などを駆使して調理自体は可能でしょう。

ただ、昔から工夫をして火を取り扱っていることが分かりました。コンロについては自分の知識不足がありそうなので、しばらく並行して確認していこうと思います。

もしかしたら、道具作りの知識第一回はコンロになるかもしれませんね。予定は未定です。

 

 

〜余談〜

三連休ということもあって、近所のスーパーに子供連れの方が多くいらしゃいました。前々からほっこりするファミリーが多いんです。

 

お母さん「今日はお弁当にしようか。どれが食べたい?」

子供「ん〜。…これ?」

お母さん「国産ブランド牛の焼き肉弁当…。的確に一番高いやつを…。」

子供「見えないの…。」

お母さん「あ!ごめんごめん。お弁当の台が高くて見えてなかったね。」

子供がお母さんに抱っこされる。

お母さん「これで見えるね。どれにする?」

子供「これ!」

お母さん「国産ブランド牛の焼き肉弁当…。」

 

素敵なご家族でした。

 

 

本日は諸事情から限界級に眠いので…早めのお別れにしたいと思います。頑張れ自分!せめてスマートフォンは充電コードに差してから寝落ちしてください。頼んだぞ…。

 

それでは皆さま、良い異世界ライフをお過ごしください。

たくさんじょうずにやけました!!!!(お別れの言葉)

 

〜参考文献〜

  • Wilson,Bee.(2012)CONSIDER THE FORK:United Agents Ltd.(=2014,真田由美子 訳『キッチンの歴史』株式会社河出書房新社)