異世界で知識チートをするためのblog 〜冒険準備の書〜

今、突然異世界に転生したところで何もできません。備えましょう。

大量の食材をゲット!?異世界でもハーブが欲しい!

皆さんこんにちは。異世界転生初心者のカスティーです。

 

 

ブーケガルニティー

モガモガ…、良い香りです。これはブーケガルニといって…ハーブを一つに束ねて、お魚やお肉の臭み消し・香り付けに使います。こうやってまとめておけば調理後に取り除くのが簡単ですからね。生活の知恵です。素晴らしいですね。助けてください。モガモガ。

チート野郎を目指して頑張っていきましょう。

 

 

便利なハーブ

ハーブ。良いですよね。言葉の響きからして、オシャレがこんこんと湧き出ています。しかし、ただのオシャではありません。今世で作る料理の中には「このハーブがないと作れないんだ!」というものも結構あります。更には、料理だけに留まらず…薬や防虫などにも利用されています。オシャレで有能。無敵ですね。

転生後の生活を豊かにする為にも、異世界でもハーブたちが手に入るか…確認してみましょう。

 

 

図書館

ではでは、毎度お馴染みですが。異世界でハーブを探す為に図書館にやって来ました。沢山の本がある空間も、いい香りがしますよね。紙やインクの素材も変わっているので、時代によって図書館の香りも変わっているのでしょうか。全てがある図書館でも香りを調べるのは難しいですかね?

 

●ハーブって何だっけ

いつもの通り「中世ヨーロッパで手に入る=異世界で手に入る」という誰もが納得する掟の下、異世界での食材探しですさっそくハーブを探しましょう!

…。で、私は何を探すんです?

勢い込んで図書館にやって来たものの…。そもそも「ハーブ」ってなんですか???いい香りがする植物のことでしょうか。しかし例えば既に手に入れているクミン、コリアンダーターメリックサフランは…いい香りがする植物ですが「スパイス」です。ハーブと呼ばれているところは見たことがありません。その他にも、ミョウガ、ミツバ、ノリ、タマネギ、ワサビ…うん。ハーブって何なんですか???

私の灰色…緑色の脳みそでは迷宮入りしてしまいそうなので。餅は餅屋。ハーブやスパイスといえばS&Bさんでしょう!エスビー食品株式会社のウェブサイトを見てみます。

 

www.sbfoods.co.jp

(参考:エスビー食品株式会社、「知る・学ぶ」、「スパイス&ハーブの定義」、2023年8月4日)

 

なるほど…。芳香性植物の中で人間に有用なものがあり…。そういった植物の中で熱帯アジアからヨーロッパへと運ばれ、ヨーロッパでは自家栽培できないものをスパイスと呼ぶようです!なるほど!

 

 

………。

クミンとコリアンダーサフランは???

 

↓【クミンちゃん、コリアンダー様。えっと…サフラン。】

異世界転生してもカレーが食べたい。スパイス! - 異世界で知識チートをするためのblog 〜冒険準備の書〜

多分、世間一般ではスパイスとされていると思うのですが…、3つともヨーロッパで栽培されています。よく考えると…コリアンダーに至っては葉や茎はパクチーです。パクチーはハーブでしょうから…、これはあれですね。区分けはしているものの例外が出るパターンのやつですね。

本当に蝶と蛾だ。前回はしっくり来ない例えでしたが、今回はドンピシャでしょう。羽の閉じ方や触覚の形で、なんとなく分けられるものの例外が出るあれです。

 

明確に区分けはできないようなので、今回は「香りが良い植物で私が欲しいもの」を探すことにします。色々欲しいですからね。自分に優しくいきましょう。テイクイットイージー

 

 

●探すハーブを決めよう。…の前に。

それでは探すハーブを決めましょう!スキル発動!エール・バビロにあん…。…。

そういえば、エール・バビロニアン・タブレットにもハーブは出てくる筈ですよね?使いやすいハーブが載っているかもしれないので先に見ておきましょうか。手に入れている食材は省いて、載っている植物系の食材を拾い上げてみましょう。

 

ウイキョウフェンネル)、ミント、クレソン、ポロネギ(レーキ)、ネナシカズラルッコラ、ビーツ、ヘンルーダ、レンズ豆

 

大量に新食材をゲットでーす!良いですね〜。ハーブでいうとフェンネルとミントが手に入りました!しかし、改めてエール・バビロニアン・タブレットの中を見てるとアリウム属は凄いですね。タマネギとニンニクとポロネギを、ほぼ全ての料理で使っています。なんだか誇らしいです。アリウム一族は長年国家に使える公爵家という設定にしましょうか。爵位のことよく知らないので適当ですが。

↓【アリウム一族】

異世界転生してもカレーは食べたい。アリウム編 - 異世界で知識チートをするためのblog 〜冒険準備の書〜

 

●今度こそ探すハーブを決めよう。

とっても寄り道をしました。そんな自分が嫌いでは無いですが…良い加減に本題に戻りましょう。完全に私の独断で欲しいハーブを決めました。その発表とともに原産地も書いていきます。

中世までにヨーロッパに辿り着いていないものは、異世界で手に入らないというルール。ここまでのブログも読んでいただいている読者の皆さまはご存知の通り…原産地はとても大切です!アメリカ大陸が原産の場合、入手は不可能と言って良いでしょう。

さぁ、どうだ!

 

 

 

 

・シソ 中国大陸

・バジル インド

・パセリ 地中海沿岸

ローズマリー 地中海沿岸

・タイム 地中海沿岸

ローリエ 地中海沿岸

オレガノ 地中海沿岸

・セージ 地中海沿岸

レモングラス インド

ミョウガ 東アジア

 

 

はい。

そうなんです。何でこんなに寄り道しているって、延々と尺を稼いでいました。S&Bさんのウェブサイトにもあったように、スパイスが熱帯アジアからヨーロッパに運ばれた物を指すことが多いのであれば…。ハーブというのはヨーロッパに元からあった植物に多いんですよね。

パセリ、ローズマリー、タイム、ローリエオレガノ、セージ…ゲットです!もうブーケガルニは作れそうですね。素晴らしいです。

 

 

●アジアのハーブ

さて…ここからは、アジアのハーブのその後を追いかけてみましょう。原産地が遠くとも、中世までにヨーロッパに辿り着いていれば手に入ります。バジルとシソは特に手に入れたい所です。

インド原産の物は、割と中世までにヨーロッパに渡っていることが多いのですが…。心配な点としては…サフランターメリックで生じた現象です。同じ役割のものが既にある時、中々渡って行ってくれないんですよね。ハーブが結構あるからなぁ。どうでしょうか。

 

シソ

なぜでしょうか。探してもヨーロッパでのシソについての資料が出て来ません。うーん?中国とはいえヒマラヤなど南部が原産らしいので、米のように渡っていると思ったのですが…。

…。え!?もしかして今でもヨーロッパにシソって無い?

あ〜…。はい。なさそうですね!ネット検索した時に「ヨーロッパ シソ 代用」と出てくるので、現代でも入手が難しそうです。これは中世では手に入らないでしょう…。シソ…アウトです。

うわぁ。まじか…。大好きなんですけど。あと、今世での得意料理にシソが必須なんですよね…。残念です。

 

バジル

お次はバジルです。ハーブ界のエースですが、ヨーロッパ原産じゃ無かったんですね。ヨーロッパ…というかイタリアのイメージが強かったです。マルゲリータにしてもカプレーゼにしても、トマトとバジルの組み合わせは最高で…。ん?バジルってトマトとセットで使うような…?嫌な予感がしてきました。

調べてみると、こちらも資料があまり見当たらないのですが…。古代エジプトにてバジルは大切な植物とされていたようです。紀元前じゃん。嫌な予感は気のせいでした。バジル…セーフです。

 

レモングラス

ヨーロッパで使われるのは最近になってから。アウトです。

 

ミョウガ

海外での呼び名はJpanese Ginger。もう、「うちのじゃ無いよ」って言われてる感じがすごいですよね。調べるまでもなさそうです。

一応調べて…。…ん?…。ヨーロッパどころか、日本と中国以外でミョウガを食べている国が見当たらないのですが…?まじか。そんなことあります?あんなに美味しいのに…。私は夏になったらミョウガを入れた味噌汁が好きでよく飲んでいます。

残念ながらミョウガアウトですね。

 

 

●色々なハーブ

というわけで、ヨーロッパ原産のハーブが多く入手できた中。アジア原産のハーブではセーフはバジルのみというまさかの結果に終わりました。既に多くのハーブがある分、渡っていかなかったのでしょうね。私もセージやタイムを日常的に使うかと言われたら…日常どころか使ったことあるのか怪しいレベルです。やはり同じニッチを占める存在がいる限り、定着は難しいものです。

海外の食材!というと肉や野菜に目がいってしまいますが、普段の料理のハーブを海外でよく使うものに置き換えてみるのも面白いかもしれません。私は早急にシソ(大葉)の代用を見つけなければ…!色々と手に入るせっかくの今世。使える物は利用してやりましょう。

 

 

●余談

ハーブといえば、冒頭でも触れた通りに「食」以外にも様々な場面で生活に役立ってくれます。その一つが香り!芳香剤としての役割です。有名なのがラベンダーとかですね。ラベンダーをリボンで編んだラベンダースティックなんかは香りも良ければ見た目も可愛いです。植物なので色々な楽しみ方ができるのも強みです。

そんなラベンダーですが、私の家からはその全てを排除しています。香りは割と好きなんですが、全ての利点を覆す要因があるのです。そう…。

 

猫を飼ってるからです。

 

猫飼いの方はご存知かと思いますが、猫にラベンダーはダメなんですよ。食べたらとかではなく、嗅がせるのもよくないです。1本2本を嗅ぐだけで重症になるわけでは無いようですが…よりによってダメージが行く場所が腎臓なんですよね。猫の寿命=腎臓の健康といっても過言では無いので、ラベンダーに限らず「精油」は避けた方が無難です。猫の腎臓のお薬、早く完成して欲しいですね。私のワガママですが…長生きしてください。

あと80年くらい。

 

そろそろ、集めた食材の把握が難しくなってしまったので…食糧庫のページとかも作りたいと思います。…めんどくさがりなので忘れなければ!

それでは、皆さま良い異世界ライフをお過ごしください。

好きなハーブはカモミールです!(お別れの言葉)

 

 

ツイッター…え?もう、そう呼ばない?良いんすよ。ジャスコみたいなもんです。フォローしてね!!!☆

 

〜参考文献〜

  • Allen,Gary. (2012)Herbs:Reaktion Books.(=2015,竹田円 訳『ハーブの歴史』株式会社原書房)
  • Bottero,Jean.(2002)La plus vieille cuisine du monde:Editions Louis Audibert.(=2003,松島英子 訳『最古の料理』財団法人 法政大学出版局)