異世界で知識チートをするためのblog 〜冒険準備の書〜

今、突然異世界に転生したところで何もできません。備えましょう。

異世界転生してもカレーが食べたい!ジビエ

皆さんこんにちは。異世界転生初心者のカスティーです。

得意な武器はライトボウガンです。毒!麻痺!睡眠!

チート野郎を目指して頑張っていきましょう。

 

食材集め第4回のテーマは「お肉」です。

それもただのお肉ではありません。異世界に転生するからには…やっぱり食べたい夢の食材がありますよね。

そう!モンスターのお肉です。

しかし、調べるまでもなく中世ヨーロッパにファンタジー世界のモンスターはいませんので…今回図書館で探すのは狩猟肉です。中世ヨーロッパで狩猟して食べられていたお肉をカレーの材料にして良いことにします。家畜は含めません。

何故、自ら縛りプレイをしているのでしょうか?モンスター肉をどう想定すれば良いか思いつかなかったとかでは決して無いです。

 

 

 

毎度お馴染みです図書館にやって来ました。ここにはなんでもありますからね。モンスター肉を探してウロウロします。

 

ここで、今回は先に結論を述べてしまいます。

中世ヨーロッパに狩猟肉はあります。アフリカ大陸で生まれた人類がヨーロッパへと渡るまでには既に野生動物を食べていたでしょう。余裕のセーフです。

ということでカレーにお肉を入れることはできます。

 

テーマであるお肉を見つけたのに…これ以上何を書くのか?ということなんですが…。改めて、今回はモンスターを狩猟して食べようとしています。我ながら、家畜を食べることにしておけば良かったと後悔しています。

前回までの「ある」か「ない」かとは全く別方面で悩むことになりました。

 

「あるかないか」以前に…

家畜ではなく狩猟肉…というと、思い浮かぶ言葉がありますよね。そうジビエです。専門の料理屋さんなどもあり、今日ではよく耳にする言葉ですが…定義はあるのでしょうか。

ジビエ…gibierとはフランス語で食べるために狩猟された野生鳥獣、またそのお肉のことを指すそうです。言葉の点で見れば、全ての野生動物はジビエになりうるってことですね。

しかし、言葉の意味をそのままに「ゾウやキリンやライオンを食べる目的で狩猟した場合にジビエと呼ぶか?」といえば…それは違和感があります。

というか社会ではそれを密猟と言います。

 

そうです。狩猟肉が食べられるかどうかは、目に見えやすいあるかないかの判断ではなく、ヒトが定めた法律の上で許されるか許されないかという問題になってくるんです。あはは、そんなもの異世界でどうやって判断するんだろうね???

勿論、私が持っている野生動物に対する価値観は現代のものですが…ローマ教皇であったヨハネス12世(在位955〜964年)を糾弾する言葉の中に「公然と狩りを行う」というものがあったそうなので、中世だったら狩猟が許されるということは無さそうです。

 

今回のテーマ、本気で後悔しています。

この問題は冗談ではなく…テキサス州ではビッグフットやサスカッチの狩猟は合法で、カリフォルニア州では違法です。モンスターの狩猟が法に触れる可能性を全く想像していなかったことは危なかったです。スライムを倒して豚箱エンドでは、その後の逆転劇も見込めません。

 

食べられる狩猟肉

異世界で食べられる狩猟肉=法で狩猟が許されているモンスターの肉です。人が定める法律は転生してみなければ分からないので、現代日本の狩猟鳥獣から傾向と対策を練りましょう。

…え、なんですか?現代にしたってヨーロッパの狩猟鳥獣を調べるべきではないかって?…。…そうですね。私もそう思います。ですが、日本を選んだのにはちゃんと理由があるんです。

 

それっぽいサイトや資料を見つけても、私には外国語が読めませんでした。

異世界準備と息巻いておきながら情けない理由です。めんなさい。頑張って訳してはみたものの…正しい情報なのか調べるまでの読解能力が、今の自分には足りませんでした。ドイツの連邦狩猟法とかは参考にしても良いと思うんですが…読めない…。ドイツは釣りも免許が必要な国ですからね。遊漁券とかではなく国家資格が必要です。個人的にしっかり学びたい!

おそらくですが日本の狩猟動物と共通して挙がっている動物もいたので傾向と対策という考え方は間違いでは無さそうだと思います。

 

ここで大切な注意です。

狩猟鳥獣として紹介されていた動物を載せていきますが、それらの動物は誰でもどこでも自由に狩猟できる動物という意味ではありません。狩猟用の道具は定められており、それぞれの使用に法律も定められています。また、都道府県、地方自治体によって狩猟動物や捕獲可能数は異なる可能性もあります。「モンスターを狩ってカレーに入れよう」というテーマを決めた私に言えたことではありませんが、あらためて今世でも命をいただくことへの感謝は忘れないようにしていきましょう。

 

 

それでは、日本における狩猟鳥獣を見ていきましょう。

環境省のウェブサイトから確認しました。(参考:環境省、「狩猟制度の概要」、狩猟鳥獣、2023年7月7日)

https://www.env.go.jp/nature/choju/hunt/hunt2.html

日本の狩猟鳥獣は、狩猟鳥類26種、狩猟獣類20種が定められています。その中でも異世界やモンスターなどの観点から独断と偏見でいくつかの種類を載せていきます。

 

鳥類
  • キジ

幼い頃のトラウマ。茂みから奇声を上げて飛び掛かって来た。鬼退治いけるさあいつなら。

  • ヤマドリ

野生で遭遇すると十分ビビる大きさ。キジの仲間だから蹴爪がある。

狩猟鳥獣の鳥といえば、有名どころだと個人的に思っている。

お肉も黒い。某有名RPGの序盤の敵で大きなカラスが出て来た。

  • スズメ

幼い頃、私が食べていたターキーレッグを奪い取った。お肉食べるんだって驚愕した。

哺乳類
  • タヌキ

異世界だとモンスターよりも獣人のイメージになるのだろうか。アライグマと間違えると怒られます。

イタチ科の動物はモンスターのイメージが強いかなと。

  • アライグマ

外来種といえば。しっぽが縞模様なのはこの子です間違えたら怒られるのだ。

  • ヒグマ

勝ち目がない。今世でだって十分にモンスター。

  • イノシシ

異世界のモンスターで定番だと思う。今世でも鼻以外に電気柵効かないのずるいと思う。

富士山にあるサファリパークで動物を見ていたら、背後から野生の個体に忍び寄られててびっくりした。飼育個体が逃げたのかと思った。

モンスターではないけれど、異世界でよく食べているイメージが強い。パエリアに不意に入っていたことがあり食べ終わるまでなんのお肉か分かっていなかった。

 

狩猟層物の選定理由として、狩猟対象としての価値のほか農林水産業への害性も挙げられていることから…それぞれの動物に似たモンスターがいた場合に、異世界でも狩猟が許されている可能性は高そうです。

そもそも異世界のモンスターは、今いる世界の動物に似ることがあるの?という問題に対しては、似た環境の生き物は似るとさせてください。理由は下の段で書いていますが…読まなくて大丈夫です。そういうルールでやります。

 

これは本当に妄想半分の持論なので、この段落は読み飛ばしていただいて大丈夫です。転生後に人間がいるのであれば…異世界は今いる世界と環境が似通っていることになります。生物は環境に適していないと生き残ることができません。そして、生物学の用語を使って表現すると異世界とこの世界には同じニッチが存在する筈です。例として、日本とオーストラリアを見てみましょう。同じ地球という条件で海によって大きく隔たれた2つの国では生物の行き来はできませんでした。それにも関わらず、それぞれの国にはよく似た生き物が発生しています。モグラとフクロモグラなどが分かりやすいですね。交わることのないそれぞれの場所で地中というニッチを占めたのは、とてもよく似た別の動物でした。これと同じことが異世界でも起こる筈です。

 

異世界の法に則ってモンスターを狩猟

転生後の世界にも様々な理由から狩猟に関するルールがあると思います。国や領で定められた狩猟鳥獣/狩猟方法などを守った上で、必要以上に命を奪うことなくモンスターを狩猟していきます。

 

ヤマドリ型のモンスターを狩猟しました。感謝を込めて鍋に入れましょう。

 

 

おおおおおおおお!!!!

これは、凄いですね!料理感っていうんでしょうか、豪華!ご馳走!って感じがします。美味しいカレーへの道のりを大きく一歩進めました。この鍋を見せれば殆どの人が「あぁ、カレーを作るんだな」って思うのではないでしょうか。

 

さて?後は、食材として何が必要でしたっけ。えっと…。あ、そうです!カレーの作り方を忘れたときに便利な歌がありましたね。画面の前の皆さんも一緒に歌って確認しましょう。

いち、にの、さんはい。

 

 

 

ニンジン♪

アリウム♪

ジャガイモ♪

狩猟肉♪

お鍋で、炒めて、ぐつぐつ煮〜ましょ〜♪

 

 

トマト…、カレールー…?

 

 

 

…トマトとカレールー必要じゃん!

待ってくれ、調べるまでもなくカレールーは中世にないぞ?

それでもってトマトも原産地調べない、と…。…。いや?やばい、そういえば…。トマトの原産地って確か。

 

 

 

 

 

アンデス山脈じゃ無かったっけ………?

 

 

 

〜参考文献〜

  • Lee,.Young.Paula.(2013)Game:Reaktion Books.(=2018,堤理華 訳『ジビエの歴史』株式会社原書房)